Message from the Director General
センター長 挨拶
挨拶

田川 明広
「楢葉遠隔技術開発センター」(以下「NARREC(ナレック)」)は、東京電力ホールディングス株式会社福島第一原子力発電所(以下「1F(イチエフ)」)の廃炉と、福島の復興という使命を深く胸に刻み、遠隔操作ロボット、リモートセンシング、バーチャルリアリティといった最先端のDX技術を活用した研究開発に取り組んでいます。
高濃度に放射性物質で汚染された1Fの廃炉作業においては、人の立ち入りが困難な場所が多く存在します。だからこそ、遠隔技術は不可欠であり、私たちの技術によって作業員の被ばくを最小限に抑え、より安全で効果的な廃炉を実現することが求められています。
さらに、日進月歩で進化するDXやAIといった革新的な技術を積極的に取り入れることで、これまで想像もしなかった斬新なアプローチで、長年の課題を解決できる可能性を秘めていると信じています。
NARRECの大きな強みは、DXやAIなどのデジタル的アプローチと、実寸大の設備を用いた物理的なアプローチの両方を、同じ拠点内で有機的に連携させられる、他に類を見ない研究開発施設であることです。この独自の強みを最大限に活かし、1Fの廃炉を着実に進め、福島の復興に貢献していく所存です。
私たちの活動は、1Fの廃炉と福島復興に留まりません。NARRECの持つ技術や知見は、広く国内外の大学や研究機関といったアカデミア、そして様々な産業分野の皆様にもご活用いただけると考えております。共に未来を拓くためのプラットフォームとして、NARRECを積極的にご活用いただきたいと願っています。
私自身、東日本大震災が発生した直後から、環境中の除染技術、そして1Fの廃炉技術の研究開発に身を投じてまいりました。震災直後、警察の詰め所となった「道の駅ならは」や、1Fへの入り口で放射線スクリーニングが行われた「Jヴィレッジ」が、時を経て人々の笑顔と活気を取り戻し、力強く復興していく姿を目の当たりにするたび、深い感動とともに、改めてその使命の重さを痛感します。
私たちは、地域の方々に愛され、信頼される存在を目指し、常に厳しい視点とストイックな探求心を持って研究開発に邁進してまいります。福島の未来のために、そして社会の発展のために、NARRECは挑戦し続けます。
